ベースボールブログ

野球の競技人口は年々減っていっています。そこで元高校野球児が野球の基礎や様々な野球情報を発信します。

野球の“DH”とは?徹底解析します

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野球ファンの方でも意外と詳しく知らないのが

“DH”についてです。

 

このDHは野球において非常に重要なポジションです。

しかし重要なポジションなのに

「DH知らない」というのはとてももったいないです。

 

“DH”をしっかり理解すると野球観戦は今よりも楽しいものになります。

「僕・私は野球やった事ないから」

そういう人も大丈夫。

 

今回は野球をやった事がない人でも理解できるように

“わかりやすく説明していきます”

 

そして

「野球をやっているからDHの事わかるよ」

という人も、多くの人はなんとなくしか理解していません。

 

野球をやっている人にも

「こんなルールがあるのか」

という情報があります。

それでは一緒に理解していきましょう。

そもそもDHとは?

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DHは“Designated Hitter”の略称です。

 

DHを分かりやすくいうと、

投手のかわりに打撃を行う選手

のことです。

 

日本では一般的に”指名打者“とも呼ばれ、意味は同じものです。

野球人も意外と知らないDHに関するルール

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DH制は採用しているリーグでも強制のルールではない

日本ではパ・リーグメジャーリーグではア・リーグなどがこの“DH制”のルールを採用していますが、どのリーグでもDH制のルールは強制されたルールではありません。

 

簡単にいうと、

「DH制のルールがあるから、投手は打撃を行えないという事はない」

ということです。

もっと簡単にいうと

「DHのルールがあっても投手は打撃を行う事ができる」

という事。

DHのルールを試合中に解除できる

さらにこのDHのルールは試合中に解除する事が認められています。

DHで出場していた選手が試合の途中から守備に就くことが認められているということです。

 

しかし、先発でDHを起用しなかった場合に試合中にDHを起用する事が出来ないので要注意。

DHの選手は必ず1打席は打席に立たないと交代が認められない

DHで出場している選手は必ず1打席は立たなければ交代が認められません。

 

例えば、DHの選手が1打席目に入る前に怪我をしてしまった場合でも、

このルールが適用されるため、怪我をしながらも必ず打席に立って1打席は完了する必要があるのです。

大谷翔平はDHのあるパ・リーグながら投手でありながらDH制を適用しなかった

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現在メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手は、

日本ではDH制のあるパ・リーグ日本ハムファイターズでプレーをしていました。

 

しかし大谷選手といえば“二刀流”の選手で、投手もでき打撃もできる選手です。

そんな大谷選手は福岡ソフトバンク戦で

“1番ピッチャー”として出場し、先頭打者ホームランを記録した事は

多くの野球ファンに衝撃を与えました。

 

このように選手やチームによってはあえてDHを使用しないこともあります。

DHで起用される選手の多くは打撃が良く、守備が苦手な選手

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DHのルールがあることによって打撃が得意ということだけでもレギュラーとして活躍できる事が可能です。

 

大谷選手のようなケースは非常に珍しいもので、多くの投手はDH制を使用します。

そうなると投手の代わり打撃を行う選手が必要となるため

“守備が苦手だが、打撃は得意”

という選手がレギュラーになります。

 

セパ交流戦日本シリーズではホーム球場によってDHの有無が異なる

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日本プロ野球では、セパ交流戦日本シリーズセ・リーグのチームとパ・リーグのチームが試合をします。

そうなると

セ・リーグではDHはないけど、パ・リーグではあるからそこはどうなるの?」

という風になります。

 

これを解決するのが“主催するチーム(ホーム球場)”です。

という風になります。

DH制の有無はチーム編成を大きく変える

DHがあるか無いかというのは非常に大きなポイントです。

普段DHのあるパ・リーグのチームがセ・リーグ主催の試合だとDHは適用できません。

そのため、いつもはDHとして出場している選手は

  • レギュラーを外す
  • 普段は行わない守備を行わせて出場させる

このどちらかを行わないといけません。

 

ですので、セパ交流戦では普段と違う選手がポジションを守ったりします。

守備が苦手でエラーをしてしまう場面が多いのもDH制の有無が関係しています。

 

一方で普段DHの無いセ・リーグでは、パ・リーグ主催の試合だと

DHを使用出来るため、普段は出られない選手が出場できるようになります。

 

 

一見ここだけ見るとセ・リーグの方が有利に感じるかもしれませんが

14年間でセ・リーグのチームが交流戦を優勝しているのは

わずか“3度”しかありません。

DHには賛否両論の声がある

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DH制については賛否両論の声があります。

 

DH制を導入する事で、出場できる選手が増えるため

セ・リーグも導入すべき」

という声がある一方で

「投手も打撃を行わないと野球ではない」

という声があるのも現状です。

 

 そしてこの意見について僕は

「このままでいい」

と考えます。

 

もちろんどちらの意見も言っている意図は理解できます。

「DH制を導入して、出場できる選手を増やすべき」

という意見に対しては、

 

投手が打席に立つことで野球は面白くなる部分があります。

プロの世界では投手が打席に立った時は確実にアウトを取るという事が鉄則なのですが、

投手に対して投げるというのは非常に神経を使う物で、非常に難しいものです。

 

実際の試合でも、投手に対して四死球やヒットを与えてしまいそこから逆転されるということは良く起きます。

 

これは野球を見ている人からしたら楽しみの1つなので、完全DH制にしてしまうと

この楽しさが消えるのでそこは反対です。

 

一方

「投手も打撃を行う方がいい」

という意見に対しては

国際大会(WBC)などではDH制が導入されるので、

世界を考えDH制は導入すべきだといいます。

 

もし日本のDH制を無くしてしまうと

国際大会のDH制のルールに手こずると考えます。

 

こう言った意見から

パ・リーグはDH制を導入し、セ・リーグは導入しないこと”

このままを推奨します。

 

これはあくまで1個人の意見なので、野球好きな人同士で語り合うのも面白いかもしれません。

 

そしてDHのルールだけでなく、野球のルールを理解することで様々な戦術やチームの戦い方がわかるようになります。

 

こうなってくると野球観戦はさらに面白いものになります。

野球が好きな人は是非ルールの勉強もしてみてください。

 

以上がDHのルールについてでした。

読んでいただきありがとうございました。