野球のベンチ入り人数について!!少年野球からプロ野球まで。
野球に限らずスポーツには“ベンチ入り”できる選手の人数には制限があります。
そのため部員が100人いるからといって全員がベンチ入りをする事ができるわけではありません。
そこで今回はプロ野球とアマチュア野球のベンチ入り人数についてご紹介します。
プロ野球
ベンチ入りできる人数
プロ野球の公式戦での最大ベンチ入り人数は“25”人です。
25人といっても、
「投手は何人まで、野手は何人まで」
といった規則はなく、極端にいうと
「投手が0人で野手が25人」でも良いことになる。(そうなったら野手の誰かが投手を務めなければいけない)
もちろんそのような極端な事はなくおおよそ
- 投手が10〜12人
- 野手が14〜16人
くらいが目安になります。
ベンチ入りメンバーは出場選手登録から選ばれる
プロ野球のベンチ入りメンバーは“出場選手登録”から選ばれます。
そしてこの出場選手登録は2018年までは28人だったが、
2019年から1人増え、“29人”まで登録する事ができるようになりました。
この29人の中からベンチ入りメンバー25人を選び、その試合に挑みます。
「余った4選手は?」
と思うかもしれませんが、これにもキチンと意図があります。
基本的にベンチに入らない選手に選ばれるのが、
“先発投手”です。
プロ野球の先発投手は名前の通りほとんど“先発”でしか試合に出場しません。
さらにおおよそ1週間に1試合しか投げないため、登板日から遠い選手はあえてベンチ入りをせずに休養をとり次回の登板日に備えます。
このような意図からプロ野球には“出場選手登録”が設けられています。
2軍に落とされる“登録抹消”とは
1軍で活躍するプロ野球選手も、不調や怪我で2軍に落とされる事があります。
これを“登録抹消”と呼びます。
1度“登録抹消”をされると
最低10日間1軍出場選手登録できない
というルールがあります。
ですので、怪我や不調がすぐに治ったとしてもこのルールが適用されるため
登録抹消をすることに首脳陣は気を使います。
外国人選手登録
プロ野球の外国人選手の登録人数は最大で“4人”です。
そして投手または野手で登録できる選手は最大で“3人”です。
どういうことかというと
投手だけで4人・野手だけで4人
登録することはできないと言うことです。
またFA権(フリーエージェント権)を取得した外国人選手は、
外国人選手の人数にカウントされなくなります。
引退試合選手登録特例措置
2017年から、引退試合を行う選手は1日限定で1軍出場選手登録の枠を超えてベンチ入りする事が許可されます。
本来なら、1人新しく出場登録選手に登録する場合、誰かが代わりに“登録抹消”されないといけないが、引退試合に限ってはだれも登録抹消を行わずベンチ入りする事ができる。
しかし、この制度を使った選手は次の日から自動で登録抹消が行われクライマックスシリーズを含めたリーグ公式戦が終わるまで登録する事ができなくなります。
ただ、日本シリーズではこの制度が適用されないため、再び引退する選手を登録する事が可能になる。
アマチュア野球
社会人野球・大学野球
社会人・大学野球ではプロと同じく基本的にはベンチ入りできる最大人数は“25人”です。
これはおそらく社会人野球や大学野球をする選手の多くはプロ野球選手になる事が目標の選手が多く、 この人数になっているよう。
投手の継投やリーグ戦も行われる。
基本的なルールはプロ野球を土台としています。
少年野球・中学野球
少年野球・中学野球ではこれまでと違い、
ベンチ入りできる最大人数は“18〜20人”となる。
少年野球や中学野球はプロ野球やほかのアマチュア野球と異なり、
選手の負担を考え9回まで試合をする事はなく、
“原則7回”で試合を行います。
もちろん延長戦が行われることもあるが、タイブレイク制が導入されていたりして
多くのイニングを戦う事がないためこの人数になっている模様。
少年野球の小さな大会では試合時間の制限や、延長戦は行わずすぐに特別延長が行われたりと選手の負担に気をつけるものが多い。
また、少年野球では特別延長で結果が決まらないと再試合ではなく、
抽選やジャンケンで勝敗を決めることも。
高校野球
高校野球は少年野球や中学野球と違い、プロ野球やほかのアマチュア野球同様に
“9回”で試合を行うもののベンチ入りできる最大人数は18〜20人である。
さらに、甲子園で行われる試合は“18人”がベンチ入りできる最大人数です。
甲子園をかけた地方予選では、地域によってベンチ入りできる人数が“20人”できるところもある。
そういった地域では、地方予選ではベンチ入りできたが、甲子園に出場することによってベンチを外れてしまう選手も出てくる。
しかし、1970年代には甲子園の登録選手が“14人”と言う時代もありました。
その後“15人”になり、さらに増え“18人”に落ち着きました。
今では“18人”の枠を超えて記録員としてベンチ入りが認められているが、昔までは認められておらず、背番号をもらったベンチ入りメンバーがスコアをつけていた時代もあります。
このように高校野球のベンチ入り人数は時代とともに考慮されています。
このベンチ入りには“お金”が関係しています。
甲子園に出場するチームには、関係者(監督)やベンチ入りメンバーには交通費や宿泊費など様々な手当てが支給されます。
ベンチ入りメンバーの枠を増やすと言う事は、大会が負担するお金が増えることになります。
ですので、高野連も無闇にベンチ入りメンバーの人数を増やす事は出来ません。
最後に
このように、野球のベンチ入り人数には様々な事が考慮されて今の人数になっています。
しかしこの人数も今後変更が行われることも十分に考えられます。
ですが、
「全員がベンチ入りできる」
ようになる事は考えにくいです。
野球をやっているとどうしても
「ベンチ入りメンバーは偉い」
みたいな風習がありますが、そんな事は全くありません。
「ベンチ入りできたから俺は偉い」
そう思う選手はベンチ入りする資格がありません。
あなたがベンチ入りする事で誰かがベンチを外れます。
そういった意識をきちんと理解し、
ベンチ入りしたことをみんなが納得できる態度・生活を心がけましょう。
読んでいただきありがとうございました。