バッティングで最も重要なのは肩甲骨です。
久しぶりに“バッティングセンス”についての記事です。
今まで様々な記事を書いてきましたが今回書く「肩甲骨」がセンスをあげるのには最も重要な項目です。
肩甲骨の動作が柔らかくなり、無駄な力みが取れる様になるとスイングの質が上がり、柔らかいスイングが身につき、今まででは考えられないくらい打撃能力が上がります。
ですが、1つ言います。
肩甲骨を使える様になるには本当に地味で時間がかかります。
僕自身本当に時間がかかり、自分で「やっと肩甲骨が思ったように動かせているな」と感じられるようなるには1年ぐらいかかりました。
この時間には個人差があり、僕より早い時間で効果を実感できる人の多いと思いますが、中々大変です。
ですが何事もそうですか、たくさんの時間を割いて、努力してに身についたものは自分にとってとても大きな武器になります。
ですのですぐに結果がでなくても、気を落とさず続けてください。
それではまず、肩甲骨を使える様になって起きた変化を紹介します。
スイングの質がメチャメチャ良くなった
冒頭でも述べた様に本当にスイングの質が良くなり、スイングが柔らかくなりました。
この肩甲骨を鍛えるまで僕は、スイングの形こそ良かったものの本当に打てませんでした。
きっと僕みたいな選手もたくさんいると思います。逆にスイングの形は良くなくても打つ人は打ちますよね??
あれは見た目こそ悪いものの質の高いスイングをしているからです。逆にスイングが綺麗でも打てない人は、見た目こそ綺麗だが中身の無いスイングをしているのです。
そういった選手がいくらフォームを綺麗にしようが打てるはずもありません。そういった選手は形ではなく、質を上げなければなりません。
そういった選手は絶対的に「肩甲骨」を柔らかくし、力みを取らなければなりません。
打てるゾーンが増えた
ヤクルトの青木宣親選手の打撃理論で、より多くのバットの面をボールに見せなければならない。というものがありますが、あれが分かるようになります。
あの打撃理論を肩甲骨が硬い選手が行なってしまうとただの“ドアースイング”になってしまうので絶対にオススメしません。
逆に肩甲骨が使える選手はあのスイングが勝手にできるようになります。
ですので、インコースのボールにもし詰まっても外野の前に落とす技術も身につくし、変化球でタイミングを外されても関係なく打てます。
正直、そこらへんのレベルのピッチャーならほとんど打てます。
調子の波が小さくなる
1年を通して本当に調子の波が小さくなりました。
もちろんいつでも絶好調という事はありませんが、不調になっても次の日には別人のように打てたりするようになりました。
これは打てない時の原因はほとんど、「スイングの軌道」「タイミング」がおかしいだけで、それを肩甲骨やカカトの使い方を意識して修正するだけなので調子の浮き沈みが本当に減ります。
バッティングでも重要なのはカカトです - ベースボールブログ
カカトの使い方はこちらから。
バッティングで悩む事が減る・悩むレベルが高くなる
肩甲骨が使えていない時期は本当に打てなくて「どうすれば打てるのかな」という漠然な悩みをずっと持っていました。もちろん肩甲骨が使える様になったからといって100%打てるわけではありません。
ですが、肩甲骨を使えるとある程度打てる様になるため悩みが減り、さらに悩むレベルが上がります。「自分は左投手のスライダー系の球が苦手だ。」と具体的な悩むが出るようになるため、その悩みが克服すれば新しいものをクリアしていくという風に成長が徐々にしていることがわかり、練習が本当に楽しくなります。
僕が感じた大大きな変化です。人によっては僕よりももっとすごい効果を感じられるかもしれません。
ですのでこの練習は超絶オススメです。
では実際にどのように練習するのかを紹介します。
とにかく肩甲骨を触ってみる
まずはとにかくどこに肩甲骨があるのかを認識しなければなりません。
と言っても「肩甲骨の位置くらいわかるよ」という人もいると思いますが、本当に分かっていますか??
僕の言う肩甲骨の位置の認識はざっくりとした位置の把握ではなく、繊細なレベルでの把握での話です。
最終的には触らずとしても肩甲骨の位置がわかるようになるくらいまで仕上げなければなりません。
ですので、まず始めとしては自分の手で肩甲骨を触って位置を把握してください。
もし体が硬くて自分で肩甲骨が触れないという人は、何か棒を使ったり椅子の角などで意識して肩甲骨に刺激を与えてください。
そしてここで意識するべきことは、
•肩甲骨の位置の把握
•肩甲骨の周りの筋肉が柔らかくなるイメージを持つ
この2点を意識して行ってください。
肩甲骨をグルグル回す
肩甲骨を触る事と併用してやってほしいもので、とにかく肩甲骨をグルグル回すと言うものです。
ですが、ただ大きくグルグル回すのでなく、小さな動きで肩甲骨だけを意識して動かすと言うものです。
これをする事によって肩甲骨の動きが非常に滑らかになり、パフォーマンスが大きく変わります。しかもこの練習は動きが小さいため、電車の中や授業の休みの間など隙間時間に誰にも気付かれずできるので、暇があれば回すぐらいユラユラ、グルグル回しましょう。
この意識するポイントは先ほどと同じ事を意識してください。
スイングで肩甲骨を意識
先ほどと違い実践的な練習です。
これは普段するスイングで肩甲骨を意識して振るだけです。
もちろんただ単に振っていてはいつもと変わりません。
意識すべことを意識すればスイングの質はものすごく高くなります。
その意識する事とは、
•肩甲骨を柔らかく使う
•肩甲骨をスライドさせてスイングする
という2点です。
1つ目のポイントは全ての練習に当てはまる事ですので普段通りで良いのですが重要なのは2つ目のポイントです。
この肩甲骨をスライドさせてスイングするというのは肩甲骨を使ってスイング軌道を作るという事です。
肩甲骨というのは大きく動くという事は構造上あり得ないのですが、多少なら動きます。
そしてこの“多少動く”というのがポイントで非常に重要です。
肩甲骨を動かしてレベルスイングを作る事で本物のレベルスイングができます。
これによって青子宣親選手の打撃理論が理解し、体現できます。
これは完全に個人の感覚ですので是非自分の感覚を磨いてみてください。
以上が「肩甲骨」についてです。
これは本当にやって損がない練習ですので、是非トライしてみてください。