遠征のバスで寝てはいけないのが辛すぎるよ・・・
野球の試合・練習試合で様々な場所に遠征に出かけますよね?
同じ県内はもちろん、遠い時は県外に出たりもあります。
そしてこの遠征の最大の敵が『睡魔』なんです。
僕たちの高校の野球部にはルールとして「行きのバスで寝てはいけない」というものがありました。
このルールは先輩・後輩関係なく、監督が決めたものです。
今回は僕の高校での実際の話をご紹介します。
寝たら試合に出られない
僕たちを苦しめるのがこの「寝たら試合に出られない」という事です。
これは監督が決めたルールなので絶対に守らなければなりません。
ただ、寝たらアウトというわけでなく、寝ている事が“監督にバレたら”なのです。
そこで重要なのが席どり
つまり、仮に寝てしまっても監督にバレなければ寝ていない事になるのです。
そこで、選手が1番意識するのは『席の位置』です。
監督は決まって、運転手の1つ後ろの席に座ります。
そうなってくると、1番危険なポイントは前方の席です。
みんないかに監督から離れられるかというのがポイントで、席は確実に後ろから埋まっていきます。
ですが、この席どりには“先輩・後輩”の関係が絡んでくるのです。
先輩は後ろの席で自分専用の席に決まって乗ります。
そして僕ら後輩は決まって前の方の席に座る事になります。
前の席でも神席がある!?
先輩が後ろの方に座るから、という理由で諦めるのはナンセンスです。
実は前の方にも、『監督にバレやすい席・バレにくい席』があるのです。
では実際にどの席がバレづらいか分かりますか?
まず、監督は運転手の1つ後ろのためミラーを使う事ができるため、監督の斜め後ろはかなり危険です。
そして監督の隣は・・・・・言わずともわかりますよね。
となるとどこが安全になるのかというと
監督の真後ろの席
です。
なんで監督の後ろが神席?
これにはちゃんと理由があります。
まず第1に考え欲しいのは『監督が運転手の真後ろに座っている』という事です。
どういう事かというと、先程もいった様に気をつけるべき事は“ミラー”なのですが、このミラーは選手を監視するためのものでは無く、後ろの車を確認するためですよね?
つまり、
ミラーは監督が動かすことができないのです。
ここが最大のポイントです。
つまり、ミラーは基本的に固定されています。
そして、日本の運転席は右側が基本で後ろの車を確認しようとしたら、真っ直ぐか若干左側に傾けますよね?
そうすると、ミラー越しに監督から見られる可能性はほとんどありません。
でも監督が後ろを振り返ったらって?
大丈夫です。
監督はよっぽどのことがない限り絶対の後ろを振り向きません。
振り向こうと思えば、席を立たないといけないため監督は真後ろまでは見ません。
ですので、真後ろの席が前の方では1番安全なのです。
演技力が超大事
長い遠征で監督にバレずに寝られたとしても、着いてから寝ていた感じを出せば監督は察するため、演技力がとても大事になります。
サービスエリア
まず、第1関門はサービスエリアです。
サービスエリアはあらかじめ決まっているわけでなく、運転手の方がその日・その瞬間に決めてサービスエリアに到着します。
だから、あらかじめの準備ができないので、その場その場での演技力がものすごく重要なります。
サービスエリアに着いて1番目始めにバスから降りるのが監督で、降りるという事は“席を立つ”という事ですよね?
つまり監督は全席をみることができるため、その時には絶対に起きていないといけません。
そして、いかにも「寝ていませんよー」感を出さなければなりません。
これが、起きた直後だと本当にしんどいんです。
皆さんも分かると思いますが、起きてすぐいつも通り活動するってなかなか厳しいですよね?
あれを僕たち選手は演じ切らなければなりません。
そのため“演技力”は非常に重要です。
試合会場に着いたら
次に演技が必要なのは、“試合会場”に着いてからです。
試合会場に着いたら、起きてすぐやる気がある感じを出さねばいけません。
これは監督だけでなく、先輩もいるのでダルそうにしたら1発アウトです。
まざこれに関しては演技ではなく、実際に“モチベーション”を上げる事が本当は大切なんですけどね。
このように僕は“バス戦争”を3年間戦い抜いたのですが、1度も怒られた事はありません。
本当は寝らないというのが1番ベストだと思うのですが、毎日の練習がキツすぎてそうはいきません。
本当にあの頃はしんどかった。。。
こんなどうでもいい話を最後まで読んでいただきありがとうございました。