ベースボールブログ

野球の競技人口は年々減っていっています。そこで元高校野球児が野球の基礎や様々な野球情報を発信します。

日本の4番『筒香嘉智』がぶった斬り//お茶当番廃止を!

最近、横浜DeNA筒香選手が今の野球界に様々な言及をしています。

そこで今回は筒香選手の意見をまとめていこうと思います。

 

マチュア野球界でのリーグ戦導入・球数制限ルールの適用

まず、筒香選手が述べたのはこの2つだ。

筒香選手は「大人がしっかりしないと子供の将来は潰されてしまう。」

プロ野球選手や、大学生の様な体ができた大人ですらリーグ戦をしているのに、体ができていない小さな子供達がトーナメントをしている。将来がある子供たちを守るには一発勝負のトーナメント制を辞めて、リーグ戦にして、球数制限や練習時間を決めなければならない」と述べている。

 

これについては納得できる部分もあればできない部分もある。

確かに子供達の体を考えて練習時間や球数を制限するのは納得できるが、リーグ戦だとどうしても長い時間がかかるし、子供達にとって小さな大会でも『優勝』する経験は大きいと思う。

全てをリーグ戦にしてしまうと多くの大会が開催する事ができなくなってしまうため、大きな大会ばかりになる恐れがある。

そうすると『優勝』という経験ができる子供が減ってしまうと思います。

さらに、野球の実力がある子ばかりが試合に出られて、実力のない子たちは大会に出られないという事が起きてしまうと僕は思います。

ですのでリーグ戦導入には少し反対です。

トーナメント戦でももっと試合日程の感覚を開けたり、指導者がしっかりとしていれば選手が潰れてしまう可能性は低くする事ができると思います。

ですが、球数制限・練習時間の制限には賛成です。

多くの選手の潰れる可能性が高いのが、投げすぎ・練習のし過ぎだからそこに制限をかけることは賛成です。

高校野球の“悪”をしっかりと伝えて欲しい

昨年、金足農業の吉田輝星選手が秋田県大会から甲子園の準決勝まで10試合連続での完投勝利。決勝では途中降板し大会を通して881球を投じた。

以前には早稲田の斎藤佑樹が948球・横浜の松坂大輔が782球を投じている。

 

今の高校野球はどうしても、『投げ続ける』が美学だとされている。

そして抑えれば“ヒーロー”・打たれたら“不運のヒーロー”と報じて感動物語にし、高校野球の人気を煽っている事に筒香選手は物申した。

「高校生が甲子園に出てやっているのは“部活動”。高校の部活に大きなお金が動いたり、教育の場と言いながらドラマの様なことを作ったりもしている。新聞社が主催しているので、子供にとって良くないと思っている人は多くいる。報道陣は子供達にとってためになっていない事を伝えきれていないのが現状だと思います」

 

昨年の夏の大会で多くの熱中症患者が続出している事を問題提起しなかった事もこれに当てはまる。

僕自身、2年の夏の大会で熱中症で緊急搬送されたが、結局熱中症対策は改善されていない。

こういった現状に筒香選手は物申した。

親御さんのお茶当番禁止を

今のアマチュア野球界では、保護者の支援が無ければ成り立たないのが現状。

選手の親御さんは監督や指導者のための食事やお茶を用意しなければならない。

さらに選手の体調が悪くなったら看病もしなければならないために、練習中は付きっ切り状態でないといけない事も。

チームによってはこれを強制させているチームもある。

さらに筒香選手は実際に親御さんに話を伺い、

「練習が厳しすぎたり、練習時間が長すぎて入部を断った事がある。練習時間が長すぎると、子供が勉強や遊んだりできないし、保護者にとって唯一の休日み奪われる」という話を聞いたそうです。

 

そういった声から、筒香選手の出身チームの堺ビックボーイズではお茶当番制度を廃止しています。

さらに、堺ビックボーイズの練習時間はとても短く、平日練習の参加は自由参加だ。

練習も基本的にノルマは無く、サッカーをしたりと楽しみながらの練習が多い。

ですが、全国制覇を2回もしている強豪チームなのです。

この堺ビックボーイズのOBは筒香選手だけでなく、西武の森友哉選手もいて、森選手は「やる時はやって、遊ぶ時は遊ぶという事がとても大事だし、それが自分にあっていた」とコメント。

近年野球人口の減少が問題視されている中、堺ビックボーイズが昨年はおよそ70人もの新入部員を獲得した。

 

こういった事から、筒香選手はもっと野球が自由になれる事を願っています。

 

この様な筒香選手の意見について、プロ野球解説者の張本さんも「先発・完投しなければ良いピッチャーでないと以前語りましたが、1人の選手を酷使してしまうと短命に終わる事が分かってきている。筒香の言っていることは良い事だと思う」と賛成。

ソフトバンク松田宣浩選手も「子供達には将来があるから、非常に良いことを言っている」とこちらも賛成。

 

プロ野球のトップで活躍する筒香選手だからこそ分かること・思う事で、非常に考えさせられる内容でした。

筒香選手はもっと多くの人に野球の楽しさを分かってもらい、より日本の野球レベルが上がる事を祈ってこのように発言されていると思います。

批判覚悟で自分の意見を述べた筒香選手は本当にカッコいいですね。

今後筒香選手が願う様に、より野球界が良くなる事を願っています。

そして今シーズンの筒香選手の活躍も応援しましょう。

 

読んでいただきありがとうございました。