ベースボールブログ

野球の競技人口は年々減っていっています。そこで元高校野球児が野球の基礎や様々な野球情報を発信します。

野球選手にとって食事をたくさん取れるのは大きな才能

野球選手で「体を大きくしたい」「体重をもっと増やしたい」という悩みを持っている人は多くいると思います。

もちろん、体重が重すぎることが悩みという人もいるのは確かですが、それに対して体が小さい事で悩んでいる人が多いのが現状です。

だから、”ご飯をたくさん食べることができる”というのは非常に優れた才能です。

細かい話をすれば、筋肉量であったり、必要な筋肉・必要でない筋肉などありますが、これもまずはご飯が食べられることが大前提の話です。

僕自身、現役中はご飯がなかなか食べることができず、悩んでいましたが様々な事を試したことで体重を増やす事ができました。

そこで今回は野球選手の食事について書いていこうと思います。

 

必要な量と栄養素

食事量

毎日の食事量によって人の体格は構成されています。そしてこれからの食事量によって今後の体格に大きな影響を与えます。

ですので、まずはしっかりと自分に必要な食事量を把握しなければなりません。

 

体重や筋肉量の増減には様々な要素が関係しますが、もっとも重要なのがカロリーです。

そもそもカロリーとは?

「カロリーってなに??」って人もいると思いますが、カロリーとは、

1グラムの水の温度を1度上げるために必要なエネルギー=1カロリー

です。

つまり、もともと”カロリー”というのは食事に対する単位ではなく、エネルギーに対する単位だったのです。

これは人間の体にも当てはまり、人間が様々な行動や思考をするために必要なエネルギー量ということです。

人間にはこのカロリーを蓄える機能がある

このエネルギーを蓄える機能が人間には備わっています。

そしてそれがいわゆる脂肪です。

ですので毎日のエネルギー量より食事で摂取するエネルギー量のほうが多ければ、必然的に脂肪が増えて体重は増えます。

しかし、だからといってカロリーばかりを意識して食事をすればいいわけではありません。

野球選手(スポーツ選手)がただ脂肪をつけまくっても、体が重くなっただけで動きが鈍くなってしまいます。

そこで重要になってくるのが筋肉です。

筋肉はスポーツ選手にとっては必要不可欠なものです。

この筋肉をしっかりつけることで、今のパフォーマンスレベルがより高いレベルで行えるようになります。

 

ですので目標としては、しっかりと筋肉をつけながら、体重を徐々に増やしていく

という風になります。

 

この目標を達成するために必要になるのが栄養素です。

どんな栄養素が必要なの?

では実際にどのような栄養素をとれば脂肪だけでなく、筋肉もつけながら体重が増やせるのか迫って行きましょう!

炭水化物

体や脳を動かすために必要なのがこの炭水化物です。

また、脳にとってのエネルギーは炭水化物”だけ”なんです。

人間は必要なエネルギーの約60%を炭水化物から摂取していると言われています。

だからもし、この炭水化物が不足してしまうと、体や脳がエネルギー不足を起こしてしまい、行動力や集中力が低下してしまいますので、朝ご飯ではしっかりと炭水化物を意識して摂取しましょう。

ですが、取り過ぎてしまうと脂肪になってしまうので要注意です。

タンパク質

私たちの体を構成している筋肉・骨・皮膚・髪の毛・爪・内臓・血液などは全てこのタンパク質からできています。

だからこのタンパク質が不足してしまうと、体や脳の発達が十分に行われないということになるからタンパク質の摂取は非常に重要になります。

さらに、筋肉の元になっていることからもこのタンパク質は積極的に摂取する必要があります。

脂質

脂質も炭水化物同様に体のエネルギーになります。

でも、炭水化物と大きく違うのは、”少量”で多くのエネルギーに変わることです。

だから、どうしても脂質というのは取り過ぎてしまいやすいので注意が必要です。

無機質

無機質とは、体の中では作る事のできない栄養素で、食事の中から摂取する必要がある栄養素です。

これに代表するのが、カルシウムです。

カルシウムは、骨や歯を作るのに欠かせない生要素で成長期にこれが不足してしまうと身長が伸びなかったり、丈夫な骨が作られません。

 

鉄は体中に酸素を届ける働きがあり、貧血を予防します。

体中にしっかりと酸素が届けられないと疲れやすくなったり、体調を崩してしまったりします。

ビタミン

ビタミンも体の中で作る事ができず、食事から摂取する必要があります。

ビタミンには本当に様々な種類と働きがあるため、絶対に摂取しなければなりません。

このビタミンを多く含んでいるが、野菜だから毎日野菜を食べる必要があるのです。

 

以上が必要な栄養素です。

これら紹介した5種類の栄養素は「五大栄養素」と呼ばれていて、人間にとってとても重要な栄養素です。

どれか1つでも不足してはいけないことを十分に意識して普段の食事を行いましょう。

年齢別摂取カロリーの目安

小学生

⚠数値は男子で女子はマイナス100キロカロリーが目安

中学生

⚠女子はマイナス250~300キロカロリーが目安

高校生

高校野球の選手はなんと5000キロカロリーもの摂取が必要とは凄まじいですね。

お茶碗1杯がおよそ280キロカロリーなので高校生はおよそ17・18杯食べなければいけないとなると、小食のひとからしたらかなり厳しいですね。

これはあくまでお茶碗だけでの話ですので、ほかの食事とバランスよくカロリーを摂取するとお茶碗の杯数は減るものの・・・

ですが、毎日の厳しい練習での消費カロリーを考えると納得もできます。

 

 多くエネルギーを摂取するポイント

では実際にどのように多くのエネルギーを摂取すればいいのか説明していきます。

これは小食な人向けに説明しますので、しっかり食べることができる人はそのままで大丈夫です。

とにかく1日の食事回数を増やす

これは非常に有効でした。

どうしても1回の食事量を増やすというのは限界があるので、食事回数を増やすことをオススメします。

通常の食事は、朝食・昼食・夜食の3回だと思いますが、これを朝食・間食・昼食・間食・夜食にすると5回もの食事を行えます。

もちろん食事回数が増えるので、どうしても1回1回の食事量は減ってしまいますが、仮に1回の食事で1000キロカロリーを摂取することができれば目安の5000キロカロリーを達成することができます。

 

これを実際に行っている高校は多く、2018年のドラフトで広島に1位入団した小園海斗選手の出身校報徳学園も練習中に間食をする時間を設けています。

1回の食事でどうしても多く食べることができない人は是非食事回数を増やしてみてください。

 プロテインのうまく活用する

プロテインというもの非常に有効な手段で、プロテインには多くのタンパク質が含まれているため筋肉にとってもいい作用があります。

しかし、プロテインばかりに頼ってしまうと栄養素が偏ってしまうので、そこには十分な注意を払いましょう。

毎日に少しずつ食べる量を増やす

これはもはやトレーニングみたいなものです。

現在メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手は高校入学時には身長190センチで体重はわずか65キロでした。

ですが、毎日どんぶりご飯を10杯食べ続けた結果、卒業時にはなんと85キロまで増量しました。

そして大谷選手も「初めから楽に10杯を食べることができたわけではなく、食べていくうちにどんどん楽になっていった」とのことです。

ですので、毎日に少しでもいいから食事量を増やすということが重要です。

体格が変わって化けたプロ野球選手

長野久義

今オフで広島に移籍した長野選手は高校時代、なんと2年生までレギュラーではありませんでした。

しかし、2年生のオフの間に自身の下半身をみっちり鍛え上げ、春には前まで履いていたユニフォームがパツパツになるほどに成長。

そのかいあって、バッティングも飛躍的に成長しプロ注目の選手になり、現在に至ります。

柳田悠岐

柳田選手は大学2年生くらいまではアベレージヒッターだったようで、今のようなフルスイングや飛距離はなかったようです。

しかし、柳田選手も長野選手同様に体を鍛え、パワーアップに成功したことで飛距離が伸び、現在では球界を代表するスラッガーにまで成長をしています。

 

このように食事によって選手は急激に成長することができます。

これに対してイチロー選手は体重を増やす事に反対をしていますが、それはあくまで最低限の体重があることが前提で、線が細い選手はしっかりと体重を増やす事をオススメします。

そしてしっかりとトレーニングをして、しっかりと食べて筋肉は本当に自分のパフォーマンスを変えてくれます。

”食事が一番キツい”という選手も多くいますが、キツいということはあなたのためになります。

ぜひ、頑張って体重を増やしましょう!!

よんでいただきありがとうございました。