ベースボールブログ

野球の競技人口は年々減っていっています。そこで元高校野球児が野球の基礎や様々な野球情報を発信します。

少年野球向けのバットの正しい握り方教えます!!

今から野球をしようと思っている小学生や、息子にバッティングを教えたいと思って

いる親さんに向けて今回は『正しいバットの握り方』をご紹介します。

 

バットの握り方は2種類

フィンガーグリップ

フィンガーグリップとは指の根元で握る握り方です。

一般的にはパワーが伝わりづらいのですが、バットコントロールがしやすい握り方だと言われています。

パームグリップ

パームグリップとは手のひらでバットを握る握り方です。

フィンガーグリップに比べインパクトの時に力が入るため、こちらのパームグリップで握っている選手が多いです。

元・プロ野球選手の古田敦也さんもパームグリップをオススメしていました。

 

ですがこの握り方は好みがあるのでオススメとしては、

まずはパームグリップで握って打ってみる→合えばそのままパームグリップで打ち・合わなければフィンガーグリップに変える

 というやり方をオススメします。

バットの握り方

その1

右打者なら左手が下で右手が上に・左打者なら右手が下で左手が上にくるように握ります。

そしてまずは下の手から握ります。

バットのヘッド(頭)を地面に付け、グリップを 体に寄せて左手だけで握ります。

⚠︎思いっきりバットを握るのでは無く、とにかく優しく握るようにする。握るというよりは包むような感じ。

その2

次は上の手(右打者なら右手・左打者なら左手)です。

下の手はバットを握ったままで、その上に逆の手でバットを握ります。

上の手は下の手よりも力が入らないように意識する。

⚠︎上の手の方が下の手より力が入るとバットが返るのが早くなり、コネたスイング(押し込む事ができず強い打球が打てないスイング)になってしまうので要注意。

その3

両手でバットを握ったらいよいよバットのヘッドを地面から離してみましょう。

⚠︎小学生に重たいバットを持たせると力を入れないと持てないので、重すぎないバットを持たせてあげる事が重要です。

その4

バットをしっかり持つ事ができたらスイングしてみましょう。

そして今の握り方で振りやすいか振りにくいのか確かめましょう。

自分に合う握り方の探し方

それでは具体的にどのようにして『自分に合ったバットの握り方』を探すのかをご紹介しまし。

他の人にインパクトの位置でバットを持ってもらい押し込む

これが1番簡単でいち早く自分に合ったバットの握り方を見つける方法です。

そしてやり方も非常に簡単です。

  1. まず選手はバットをインパクトの位置まで持っていき止める
  2. 次に協力者の人にインパクトの位置で止めているバット両手で持ってもらいます(バットはインパクトの位置のまま)
  3. 選手はバットを強く押します。イメージとしては両手で持っている協力者の人を押すイメージ
  4. 協力者の方はインパクトの位置からバットが動かないように強く、体重をかけて踏ん張ります

以上がこの練習のやり方です。

この練習の良い所は、選手の人だけで無く、協力者の人もバットにどれだけの力が入っているか知ることができる所です。

ですので、仮に選手の人がどの握り方が1番力が伝わっているか分からなくても協力者の人が教えてあげる事ができます。

バットの握り方が分からない人はまずこの練習をしましょう。

タイヤを打つ

次の練習で使うのがこれです。

 

 

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 よく野球漫画などで登場する“タイヤ”を使った練習法を紹介します。

っと言ってもこれは非常にシンプルでタイヤを打つというだけです。

ですが、タイヤはとにかく重たいので自分のインパクトでタイヤがスッ飛ぶということはありませんから安心して練習できます。

この練習でもどの握りが1番力が入るのかという事を意識してください。

⚠︎ただこの練習はやり過ぎると手首を怪我してしまう恐れがあるので怪我をしないように気をつけてください。

    少しでも違和感を感じたらすぐにこの練習は行わないでください。

バットの握り方のプチアドバイス

バットの握り方は人によって違うので一概に「これが正しい」というのは正直存在しません。

ですが、知っておいて損がない情報をお伝えします。

力を入れても良い指は小指薬指だけ

これは1つの参考になります。

インパクトの時には恐らくほとんどの指に力が入っていると思いますが、インパクト以外で基本的に力が入っている指はこの2つだけです。

と言っても”ガチガチ“に力が入っているわけではありません。

強いて言うならこの2つくらいなので、極力“力”は入れないでください。

握力と飛距離は関係しない

これを勘違いしている人が多くいます。

握力が強い=飛ばす力が優れている

これは全く違います。

正しくは

正しい体の使い方=飛ばす力が優れている

これが正しい解釈です。

ですので、飛距離アップのために握力を鍛えることは絶対にしないでください。

これには理由はあって、握力を鍛えてしまうと自然と手に無駄な力が入ってしまうようになってしまいます。

そうなると正しく力がバットに伝わらなくなるのでオススメしません。

ちなみに野村克也さんや王貞治さん、現役で言えば山田哲人選手は握力が弱いそうです。

 

より高度な“打撃センス”で言えばこう握れ

先程までの話は基本的な話ですが、なんとなく握り方が分かってきたらさらにレベルアップしましょう。

 と言ってもやる事は非常にシンプルで2つの事を意識してください。

バットを握ったときに無駄な力が入らない

先程までの話でも言っていたよう必要最低限の力以外は全部抜く必要があります。

ですが、これが非常に難しいです。

というよりは長い時間をかけて少しずつ力が抜けるようになる感じです。

バットを握ったときに、バットが落ちない最低限の力で握れる握り方を探しましょう。

バットを握ったときにバットの重心が分かるように握れるかどうか

これは1つ目と繋がりがあるのですが、力が入らないように握れるようになるとバットの重心がどこにあるのか分かるようになります。

 

口で言うこと自体は簡単ですが中々これも難しいです。

分かりづらい人は、バットを握り顔の前にバットを持って行き、揺らすようにしてください。

そうすることでバットの重心がわかるようになります。

ただひたすらに力を抜き、バットの重心にだけひたすら意識を集中してください。

これは体力を使うことではないので、とにかく暇な時間でバットが握れるならとにかく握りつづけ、バットを揺らしてください。

そうすることで、必然と自分に合った握り方がより高いレベルで習得することができます。

 

 究極の握り方はこれ

握り方の究極は『いくらバットを振っても豆のできない握り方』です。

とにかく力が抜け、バットを柔らかく握る事ができれば、無駄の力が入らず豆ができることはありません。

あの有名なイチロー選手も手の豆がほとんどなく、凄く綺麗な手をしているそうです。

 

以上がバットの握り方についてです。

後半の話は非常に難しいのでまずは、はじめの方に書いた事を実践して、ある程度握り方がわかってきたら、後半の“握る感覚”を鍛える事をオススメします。

始めはわからないのが当たり前なので、そこで挫折するのではなく、毎日コツコツと少しでもいいので続けてみてください。

そうする事できっとあなたの打撃パフォーマンスは良くなります。

そして何より、苦しく練習するのではなく楽しく練習しましょう。

 

読んでいただきありがとうございました。